ソサエティの役割と責任
RSCDSは、スコティッシュ・カントリー・ダンシングとその音楽の普及を目的とする、会員制の慈善団体です。
ソサエティの根本は会員であり、会員を代表する代議員を通じて、ソサエティの方向を形成する重要な役割を果たしています。会員はスコットランドで開かれるソサエティ総会において役員会および委員会のメンバーを決定し、収支にかかわるメンバーを任命します。
ほとんどの会員は地元や地域のブランチを通じてソサエティにつながっています。各ブランチは独立した存在であり、みずから委員会とガバナンス体制を有し、ソサエティ年次総会における代議員を任命します。
その始まりから、ソサエティは伝統的なスコティッシュ・カントリー・ダンシングとその音楽の普及が使命であることを疑ったことはありません。すべてにおいて、相当の成功をおさめています。
ソサエティの歴史が100年を超えようとするいま、社会の変化に対応するだけでなく、現在のチャリティ法・規則の目的に沿って、明確に定義された慈善目的を促進し、外に向けた活動を歴史に真に残してゆくことが求められています。
ソサエティが慈善目的を達成するために活動するということは、どんな意味があるのでしょうか?
コーポレート・ガバナンス(企業統治)とは企業や団体を指揮・統制するシステムです。
*“慈善団体が成果をあげるには、きちんとしたガバナンスが不可欠である。ガバナンスは慈善団体の法令順守を可能にし、支援する。慈善目的を達成するために、すべてが機能する精神を助長する”。
ソサエティは、ガバナンスがゆきわたる構造になっているかが重要です。
きちんとしたガバナンスは、単純な上意下達構造ではなく、大衆分野で活動している団体に適した基本原則によって生み出されます。
- どのレベルにおいても、すぐれたリーダーシップが不可欠です。
- 個人および団体の高潔さがもっとも重要です。
- 役員会は、意思決定とリスク管理が最高水準にあることを確保しなければなりません。
- 役員会は、ソサエティが要求する事項の実現に期限を設定する責任と、経験と専門分野を結集して、効率的に活動しなければなりません。
- 積極的に多様性にかかわることを、継続的な発展のテーマにしなければなりません。
- どんなときでも、開放的であること、説明責任を有することを肝に銘じなければなりません。
すぐれたガバナンス原則を順守することは、利害に関係する全員に安心感を与え、役員会メンバーを激励することにつながります。
*イングランド&ウェールズのチャリティ・ガバナンス・コード2018による。